ウォーキングを楽しむ
ウォーキングで大切なことは、どれだけ歩くかではなく、どんな歩き方をするかです。ウォーキングは、歩くという行為は共通でありながら、ウォーカーの歩く目的や歩く動機、ウォーキングの楽しみ方により、いくつかのウォーキングスタイルに分けることができます。
健康づくりのための予防・未病・疾病等の対応として、また、脚力の強化、循環器系の強化やダイエットなど健康を目的としたウォーキングで、歩く時間や距離を決めて計画的かつ定期的に歩きます。(病態別対応)
通勤途中や買い物の時に一駅分を歩くのも健康目的のヘルスウォーキングといえます。
世の中が便利になり歩くことが減っています。そのために、人間の体は退化しています。自らが積極的に歩かなければ益々脚力が衰え寝たきりになるなど病気になる可能性が高くなります。
日常的に健康の維持増進を心がけることが重要です。
【具体例】
- フィットネスクラブで有酸素トレーニング
- ダンベルウォーキング(ダンベルをもって歩く)
- ストックウォーキング(ポールウォーキング、ノルディックウォーキング)
- 通勤ウォーキング、賈い物ウォーキング(日常的運動)
- 脳トレウォーキング
- ストレス対応ウォーキング(森林や湖、海辺などを歩く)
日本の美しい四季と景観、地域の観光資源、歴史資源、文化資源、食の道などを訪ね歩くなど地方創生、町おこし、村おこし等に繋がる活動としてツーリズムを楽しむものです。
テーマ性を持って歩く、さまざまなスタイルで歩く。色々な場面で五感を最大限に働かせると今まで見えなかった景色や歴史の重み、人々の営みが見えてきます。まさに歩いているからこそ見えてくる風景です。
【具体例】
- テーマを決めて道を歩く
- スタイルで歩く
- 季節を感じながら歩く
- 地域に特化て歩く
- +α趣味を楽しみながら歩く(写真・スケッチ・俳句他)
ツーリズムウォーキング
観光や地方で行われる大会参加を目的としたウォーキングで、活動範囲が広く宿泊や長距離移動を伴う大規模なウォーキングをさします。
レジャーウォーキング、ヘルスウォーキンヴ、エコウォーキングとも重なってきます。
- 熊野古道、シルクロード、万里の長城など世界の遺産を歩く観光ウォーキング
- 中国の仏教聖地とされる四大仏山、お遍路などの巡礼ウォーキング(山西省の五大山/文殊菩薩、四川省の峨眉山/普賢菩薩、安徽省の久崋山/地蔵菩薩、浙江省の普陀山/観音菩薩)
- 新日本步く道紀行1000の道を歩くウォーキング
- 世界中で催行されるウォーキング大会への参加
テーマを決めて道を楽しむ ~10のテーマ~
歴史・文化
各地の史実に基づく出来事や、歴史を動かした偉人が歩んだ道
(例)歴史的街道、龍馬脱藩の道、伊能忠敬測量の道、間宮林蔵の歩いた道
各地の文化遺産や文化の風情を感じさせる街並みを歩く道(今昔の文化)
(例)城、史跡、城下町、寺町、芭蕉の歩いた道
日本人のこころ、精神に触れる道
(例)参詣道、遍路道、修験の道、祭礼の道、哲学の道、遷都の道、参宮道
自然
各地の日本独自の神秘的な風景や、大自然が造り出した風景と出会える道
(例)雲海テラス、断崖絶壁の道
森や山林の中の道、渓谷や滝などに出会える道
(例)滝へ続く道、渓谷の道
海岸線や河川・湖沼などの水辺を歩く道
(例)湿原の道、海岸道、保水林(ブナの森)
田園風景や農村風景、里山など、日本人のふるさとを感じさせる道
(例)棚田の道、段々畑の道
物産
食にまつわる道や食文化を味わう道
(例)鯖街道、塩の道、蕎麦街道、フルーツロード、食べ歩きの道、シュガーロード
港町独特の文化を感じさせる道、港と人の交流・くらしの道
(例)漁港、波止場、異人館街の道
温泉街を巡る道や秘湯への道
(例)日本の名泉・名湯、偉人が親しんだ湯、秘湯への道
歩くスタイルを決めて道を楽しむ ~4つのスタイル~
トレイル(ロングトレイル)
「踏み跡」を意味し、登山道、ハイキング道、林道、古道など人が歩く道。
「歩きながら地域の自然や文化を楽しむ道」でもある。
東北の復興、地域の活性化を図ると共に、国土への深い理解、自然・文化の再発見を推進する道として、ロングトレイルルートが開発されている。
トレッキング(ハイキング)
【Trek】
南アフリカのアフリカーンス語が語源で、牛車で旅行すること、苦労して旅行する意。高い山に登るのではなく、山麓周遊旅行や小登山をさす。
特に登頂することにこだわらず、山の中を歩くことを目的としている。ただし、結果的に過程として山頂を通過する事もある。
ニュージーランドでは、トランピング(tramping)と呼ばれている。
【Hiking】
徒歩旅行(遠足)。日常生活から離れての郊外散歩、里山歩き等の野外活動がハイキングと呼ばれる。
リラックス効果を期待すると共に、健康増進、知らない地域の見聞や自然の風景、歴史的景観等を楽しむウォーク。
里山散策、高原散策、海岸散策なども含む。
フットパス
英国で生まれたスタイルの小路ウォーク。
森林の杣道、田園地帯のあぜ道や牧場の作業道、街中の路地等人々の生活に根差し自然発生した散策路をいう。
自らが暮らす地域において育まれた文化、産業、歴史、景観、食等を再発見するウォークスタイル。
地域の特性や特産物等を活かした地域活性化にも活用されている。
シティ・タウンウォーク(街歩き)
ヘルス・フィットネスウォーク
各々の街をウォッチングしながらウォークするスタイル。歩くことで見えてくる新たな発見や様々な事物の再認識をすることができる。日常の中での刺激や、ちょっとしたハレ気分を楽しむウォークスタイル。
地域の名物料理の食べ歩きや、身近な町並・史跡めぐり、ウィンドウショッピングなども含む。
【Health & Fitness Walk】
ウォーキングを生活の習慣の中に取り入れ、背一雌雄間病等の健康に対処する。かつ、フィジカルトレーニング等を組み合わせ健康づくりを目指す。
+α(プラスアルファ)でウォーキングを楽しむ
趣味も一緒に楽しむ。
みち旅 アート コンテスト
せっかくのみち旅、ただ歩くだけではつまらない。
自身の目で見た美しい景観や、荘厳な大自然、歴史を語る文化財、地域の人々とのふれあいといったメモリアルを形にしたいものです。
心に残った思い出をスケッチ、写真、短歌、俳句の四部門で募集し各部門のグランプリを選定し、グランプリ受賞者には、旅行券をプレゼントします。